「小道具作り」うぅ〜ん、なやむな〜

藤流ではさだ彦が必要と自己満足で舞台又はお稽古に使用する小道具を時々作ります。

ここでは、作りました小道具等をご紹介させていただきます。

小道具作りのスローガン「100均と妥協、よろしく両面テープ」です。

これまでに作った小道具

・キセル・煙草盆・旗 ・振出蝶・羯鼓(かっこ)・杵・臼・鼓

現在作成済み

杵と臼を作成しました。

白花の舞にて「団子売」で使用しました。

改めて掲載させて頂きます。

(吉野山お稽古用)

※画像をクリックすると拡大できます。

鼓の作成
本年度舞台にて演じます「吉野山」の為にお稽古用の鼓を作成しました。
舞踊の小道具ですので当然見た目だけで音は出ません。
最初はお稽古用との事で形だけ作成しようと思いましたが、どうせ作るなら本番でも使えそうな物を作る事にしました。
作り方は以前「羯鼓」作成時に思いついていましたので迷いはありませんでした。ただ思うような材料が安価に手に入るかが課題でした。材料は100均とホームセンターで揃いました。2000円でした。(ラッカー等一部は以前の残りを使用)

・鼓胴(こどう)部分は紙管(表彰状等を入れる筒)とお椀(蒔絵風の柄がありgoodです。)です。皮は直径200mmのコルク板を使用しました。(本来ならば強度確保の為。板の方が良かったのですが、丸くカットする工作機械がありませんので妥協(^_^;))
使用材料:コルク板2枚、紙管1本、お椀2個、皮面印刷物2枚(PCで作成)、調べ緒用の紐、透明ラッカー、黒色ラッカー
・最初にコルク板にお椀を固定させる為に溝を掘ります。(コルクの為ボロボロです。)次に調べ緒を通す穴を6箇所あけ、同じ物を2枚作成します。
・黒色ラッカーで両面を着色します。着色乾燥ができましたら、皮面印刷物を丸くカットして、黒い模様の部分と調べ緒の穴の位置を合わせて貼り付けます。(皮面印刷物は手で触れる為透明ラッカーをかけてあります。)
・紙管をサイズにカットし、カット側の断面を強度補強の為丸い厚めの紙をはめます。(蓋の丸い紙を使用いました。)反対側は底面がありますのでこのままです。補強後黒く着色します。
・部品ができましたので後は組み立てるだけです。
コルク板にお椀を接着します。今回は見た目より強度優先で多めの接着剤をつけてあります。2枚にお椀が固定できたら紙管を接着剤で固定します。偶然ですがお椀の底の径が紙管の直径とややキツメでピッタリでした。(^^♪
気をつけなければいけない事があります。二枚の皮部分は調べ緒の穴を互いの間の位置に来るようにずらして固定します。
・組み終わり固定できたら、調べ緒をつけて完成です。最初100均の紐を購入しましたが、細くて強度が不足しましたのでホームセンターで5mmの紐(材料の中で一番高価、700円でした。)を購入し、これをひねって二重にして調べ緒にしました。
調べ緒の正式な付け方は判りませんのでそれなりに……
出来栄えはまずまずです。お稽古用ですので細かい部分は適当で、強度重視に作成しました。(サイズは約200mm×250mm)
この見栄えなら小さな催し等で使用するには十分かと思われます。

・保管用の箱もダンボール箱にて作成しました。

 

羯 鼓(君が代松竹梅に使用)

振出蝶(玉屋に使用)

百々様より電話をいただき、羯鼓と振出蝶を小道具屋さんから借りるとそれなりの出費がかかります。「インターネットで購入したらいくら位でありますか?」との問い合わせでした。電話中、私の頭の中では、「作ればいいじゃん」作り方はほぼ頭のなかで浮かんでいました。平成22年2月21日の「差多門同窓会」での使用のため、時間が余りありませんので、試作して完成のめどが立たなければ、小道具屋さんから借りていただく事で、作成を始めました。

ちなみに購入すると価格は羯鼓(26,000〜30,000円位)振出蝶(15,000〜18,000円位)でした。

予算のない藤流、作るしかないと決意!(大袈裟)

まずは取りあえず100均、お父さん達の憩いのオアシスホームセンター巡り、

使えそうな物を購入して作成開始です。

 

羯 鼓(かっこ)

※画像をクリックすると拡大できます。

 新しい羯鼓を作成しました。(最後の画像)

作成当初は胴の部分を筒状のボール紙のケースを使おうと100均でそれなり物を2個購入して来ました。ただ帯に取り付ける為の板と紐を固定する器具が必要で、この部分は力がかかりますのでベース部分の強度を上げるのが悩みでした。

私は運の良い人?作成開始は年末。散らかったMacの周りを大掃除、なんと過去に購入したDVDのスビンドルケース(50枚入り)の空を3個発見、2個を合わせて見たらGoodでした。これで強度不足も解消です。

使用した材料:スビンドルケース2個、発泡ボード(両面紙付)、プラスチックのへら、紐、丸棒2本、メタルテープ、柄布接着テープ、両面テープ、糊、金紙、掛金(金具)、インクジェットの透明シール、タッピングビス、ボルト&ナット等です。

胴の作成2個のスピンドルケースの天面をきっちり合わせてテープで固定します。

固定をしたら胴の中から細い穴を空けてタッピングビスで両方から均等に固定します。次に、掛金の輪がついている方のみ2個を胴回り中心寄りに固定します。固定方法はドリルでサイズに合った穴を空け、ボルトとナットで固定します。

革の作成革部分は、発泡ボードを直径18cmで2枚カットしてから、調べ穴を6箇所空けておきます。出来ましたらスピンドルケースの底部分に借り止めをします。

仮組立出来た胴と革を組み合わせて調べ(紐)を掛けて全体の感じを見ます。

なかなか良い感じだと思います。(心の中はちょっとだけ喜んでいます)(^。^)

金紙貼り金紙はネットで探した結果、熱田神宮の横に専門店がありました。

「紙の温度」です。何年か前に紙を購入したことがありました。忘れていました。(-。-;)

革面の表に糊を全面に塗り貼り合わせてから、革面より丸く4cm程大きく残して不要な紙を取ります。4cmの部分には両面テープを貼っておきます。貼った両面テープの保護紙をめくってから円の沿って1cm程の幅で切り込みを入れてから、内側へ巻き込み貼れば完成です。

胴は胴の幅より大きめに金紙を裁断して貼り付けます。スピンドルケース外側に両面テープを全面(15mmテープを15mm間隔では紙が浮いてしまいました。)に貼り、金紙を掛金の所から、順番に貼っていきます。はみ出した部分は両面テープで内側に折り込んで固定します。次はケースの底部分の側面をメタルテープを貼り、革面と固定してから胴に取り付けます。

絵付け直接書く勇気も技術もありませんので、ネットでダウンロードしたフリー素材等を駆使して、インクジェットシール(透明タイプ)を貼りました。

最初は透明部分が白くなってしまいました。原因は金紙がつや消しでざらざらしていましたので、紙とシールが密着しない為でした。透明部分に金ぽい色を入れて少し見られる様になりました。完成間近!調べと帯への止め板を付けて完成です。

撥の作成30cmの丸棒を少し面取りして、金紙と柄布接着テープを貼って出来上がりです。(たった30cmの棒でしたが、曲がりが強いものばかりでした。出来るだけ真っ直ぐな物を購入。)

※後に25cmに縮めました。手抜きはいかんですね。反省(^x^)

収納箱ついでに収納箱も作成しました。なかなか適当なサイズがなく100均3件ホームセンター3件まわってやっと購入しました。羯鼓の固定もスポンジ等で行おうと思い探しましたが私の思う物がなく断念。クッション材を購入して作成しました。出来るだけ羯鼓が箱の中央に収まる様に工夫してあります?(したつもり)。

あ〜疲れたましたー。(文章書くのが)(=_=)

振出蝶

※画像をクリックすると拡大できます。

作成当初は記憶の片隅にあった組立ラックの紙管とピアノ線があれば何とかなると考え100均へ、ところがお目当ての紙管がありません。(;。;)あったのは短いタイプのみ、在庫限りと言うことで取り合えず購入しました。他に良い材料がないかと店内をウロウロ。自転車の空気入れがありました。材質をチェックしたところ、どうやら本体はプラスチックの様である、これならカット出来るかも、また無駄になるかも知れないと思いつつ2個購入しました。

後はピアノ線です。どこかで見た記憶がありホームセンターを探しましたが、真っ直ぐな物はなく、仕方なく巻いた物を購入して時間をかけて伸ばしましたが真っ直ぐになる訳がありません。ネットでラジコン店等を検索して会社帰りに名古屋で購入出来ました。

使用した材料:自転車の空気入れ、両面粘着パネル、ピアノ線(1.2mm)、紙テープ、メタルテープ、ペンキ塗りローラ小(交換用)、柄布接着テープ、インクジェット紙、両面テープ、金紙等

蝶の作成蝶はMacソフト(イラストレータ)で裏表を作成、和紙(インクジェット用)にプリントアウトしてから両面粘着パネル(意外と高価)に裏と表を貼り合わせて(絵が合いませんでしたが妥協です)からハサミとカッターナイフで絵柄を切り抜きます。

筒の作成若干長いようですが、空気入れのパイプをそのまま使用しました。あと空気入れの付属品も役立ちすごくラッキーでした。筒のポイントはピアノ線の最後の止め部分がピアノ線出口まで来ないようにする事です。ピアノ線が最後まで来ると蝶が垂れ下がってしまいます。適度に伸びるようにするには、ピアノ線の最後を穴から5〜6cm手前で止めれば良いのです。当初はどのようにするかをかなり悩みました。考えた結果筒の内径より大きめの発泡材の中心の穴を空けピアノ線を通し、手前で止めようと。しかし適当な物がありません。ホームセンターを何度も回りついに見つけました。ペンキのローラー刷毛の交換ローラです。直径は5割位大きいですが、スポンジですので圧縮が可能、しかも中心には持ち手とりつけ用に穴の空いたプラスチックのパイプが入っています。適当な長さにカット、空気入れの部品と組み合わせ筒の中へ挿入します。スポンジの反発で中に固定でき、ヤッターです。\(^O^)/

仮組立筒にピアノ線を通して固定、蝶も取り付け取りあえずらしき物が出来上がりました。私は小道具の振出蝶を使った事がないので、藤流唯一の経験者、藤里美様に感触を確認、蝶の戻りが悪いので改善できればOKとの事。原因は想像出来ていましたので仕上げにかかります。

装飾戻りの改善のためピアノ線を新たに作成して改善成功です。

蝶の腹部分を金紙で装飾、筒には白紙を両面テープを巻いて固定。赤のテープを螺旋に巻きます。紙が薄く両面テープは使いにくく、最初だけ両面テープで固定して後は糊を塗りながら貼っていきました。乾いたらメタルテープで赤テープの外側を装飾します。最後にあら隠しの為に、柄布接着テープ、金紙、メタルテープを巻いて完成です。

なかなかの出来です。自己満足炸裂!なのだ。

収納箱振出蝶が収納できそうな箱は既製品では見つける事ができませんでした。ジャスコに買い物の際、段ボール置き場で物色、使えそうなサイズをいただいて入れて見たらOKでした。収納は2階立てです。キッチンのスポンジを利用して筒部分を支える様に作りました。

旗
キセルと煙草盆

キセル・煙草盆(雪国に使用)

キセル

既製のキセルを購入して「雁首」と「吸い口」を利用しています。

「羅宇(らう;らおとも読む)」はホームセンタで丸い棒を購入しました。

丸い棒はまっすぐな物はほとんどなく、出来るだけまっすぐな物を片目をつぶって吟味(目が節穴であてにはなりませんが)してきました。

作成羅宇の長さを整え、両端を雁首、吸い口の穴に合うように削っていきます。

カッターナイフで棒の表面にすじを刻み、そこから先を少しずつ均等に細く削ります。何度も穴に当てて、少しきつめに仕上げました。

後は表面にペーパーをかけて赤色で塗装、雁首、吸い口を差し込んで完成です。(^_-)-☆

煙草盆

作るきっかけは、既製の煙草盆が踊りのイメージに合わなかった為です。多くの製品が民芸調です。イメージに近い物もありましたが、価格が○万円。予算がありません。

100円均一で使えそうな物を、何件も廻って材料の調達です。なかなか思う物はありません。とりあえず購入、結果的に無駄がいっぱいでてしましました。(@_@;)

100均といえども塵も積もればでバカになりません。後はホームセンターで工具等も購入しました。

作成試作は3点(画像はありません)して最後の1点を採用しました。

お盆の四隅に穴をあけ、プラスチックのパイプを底面よりタッピングビスで固定します。このときパイプ(ドライヤーの熱で曲げてあります)の中には針金を入れて、形状維持をしています。パイプは元々白色でしたので、他の部分をマスキング(組立済みの為)してから黒でスプレー塗装してあります。

後は、火入れと灰吹きをいろんなパーツ(購入した物の一部を使用して作成)を組み合わせて作成して、両面テープで固定して完成です。\(^O^)/

 

(こがれて・Pagan Poetryに使用

作成藤流の手拭いのデザインをさらしの布にアイロンプリントをしました。

ただし片面だけでは裏側はほぼ白いままですので、データを反転して裏面を印刷、貼り付けて完成です。表裏の柄を合わせる事が必要ですが、なかなかぴったりとは合いません。

スローガンを利用、妥協です。(^_^)b

竹の棒への取り付けは、ご本人が作られました。

アイロンプリントでは「はじめての会」で最後にちびっ子が来ていました猫のTシャツとスタッフのTシャツ(男女2種)も作りました。(Q_Q)↓